雲霞。

2002年6月14日
崩れ落ちた私に貴方は優しく口付けた。

からからと音を立てて壊れたいったのは
乾いた夢の欠片たち。

陽炎のようにぼんやりと揺らめいたのは
形を失った命の歌。

崩れ落ちた私に貴方は小さく囁いた。

それはまるで呪いの言葉。
私を縛り付け、押さえ込み
逃げることすら叶わなくさせる。

私は全てを失ってしまった。

それでも貴方の言葉が私をこの世に縛り付ける。

ただ、それだけを求めてしまう。
甘い毒に犯されてしまったように。

私は永遠に貴方を求め
この砂の上で朽ちていく。

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