ヒカリ。

2002年7月17日
目を開けるとそこは白い世界だった。
視界を塗りつぶす閃光に開いたばかりの目をまたきつく閉じる。
頭がくらくらとする。貧血やたちくらみのような感覚は単純に不快を与えてくる。
気持ち悪い。口の中でそう呟いて体をぎゅっと固くする。

瞼の外の強い感触が消え去ると、そっと目を開ける。
そこはいつもと違う世界だった。
足下が浮き上がっているかのように不安になる。思わず自分を抱きしめた。

恐る恐る周りを見渡す。
そこには青すぎる空だけが広がっていた。

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