依存。

2002年8月19日
僕の腕に爪が食い込むと
紅い血がぽたぽたと滴り落ちていく。

皮膚を破る痛みに軽く眉を顰める。
君はきっとそんなことにも気づいていないだろう。

ぎらぎらと光る両眼で僕を見据え
震える手に全力を込めて僕を捕らえる。

この手を振り払ったらどうなるんだろう。

きっと君は呆然として、そして怒り
いつか泣き叫ぶだろう。

一人では生きられない絶望に
誰かに依存している現実に
君は怯え、恐れながらも逃げることはできない。

心地よい快楽に僕は嗤う。

しかし、永遠にその手を振り払うことの出来ない自分を
ただ嘲る。

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依存しているのはどちら?

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