夕暮れ。

2002年9月18日
金網の向こうに見えた夕焼け。

手を伸ばしても、届かない。
網目の間に指を伸ばして、届かない。

触れることなどできない。
そんなことは知っていた。

それでも手を伸ばしたのは、理屈なんかじゃなくて、
どこからか湧き出た、強い思い。

この金網がなければ届いたのだろうか?
否。

それでも、私を閉じ込めるこの金網が憎かった。

強い、熱い気持ちは収まらない。

だから、ただ叫んだ。

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