切。

2002年11月10日
不思議な感触がした。
冷たい銀の刃は大した抵抗もなく、私自身を切り裂いていく。

当然、痛みはあった。
しかしそれも一瞬のことで、その後は溢れ出る赤い熱を感じるだけ。

冷たい水に腕を押しつける。
ひんやりとした空間に、熱が溶けだして行き、私自身も溶けていく。

赤い花が咲いている。
赤い花が歌っている。

大きな川の向こうで、赤い花が私を呼んでいる。

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