漂流の羽根。

2003年4月28日
流されて、辿り着くこともままならず。

追い風に足を縺れさせ、
向かい風を掌で受ける。

指の隙間からあふれ出す冷たい風が、
二人をただ嘲笑う。

羽根を失った背中は赤く爛れ、
水面に首を伸ばしては呼吸を繰り返す。

伸ばした腕は、
風を掴もうとして、ただ嘆く。

漂流の羽根の行方など
知った途端に、全てが終わってしまう。

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