孤独の王。

2003年4月29日
伸ばした指は空を切り、
差し出した腕は意志を持たず。

喘いだ喉は空気を押し出し、
ひび割れた唇は震えるのみ。

錆び付いた爪は己が心を掻きむしり、
零れ落ちた泪が火傷を作る。

こじ開けた瞼は瞳を殺し、
頬に紅い染みを落としていく。

そう、貴方は孤独の王。

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