椿姫。

2003年7月7日
「じゃあ、あの花の名前は?」
「椿よ」


たったそれだけの会話だというのに、彼女の印象は椿一色で染まってしまった。
光を照り返す鮮やか緑の葉と、対を成す天鵞絨の真紅。
花弁の奥からひっそりと香る甘い蜜。
艶やかで、美しい。
けれど毒々しさはなくて、華やかでありながら、慎ましい。

触れればぽとりと落ちる、弱い花。
そんな儚さまで、あなたとそっくりな椿。

私の椿姫。
あなたのいるところに、椿は咲き乱れているのでしょうか。

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