妓。

2003年7月28日
自分をなで回していく無遠慮な指には慣れたつもりだった。

この仕事に就いてから、お金では手に入らないものがあるってことを、実感した。
一定期間をおけば、それなりの収入は入ってくる。
お得意さまがつけば、それでしばらくはやっていける。

けど。
湯に浸かったって、冷たい水で全身を洗い流したって。
綺麗になんかなれない。
身体が汚れているのか、心が汚れてしまったのか。
綺麗になりたい。
時々、切にそう思っては、虚しくなる。


初めて会った男の腕に抱かれながら、思う。
この男にも恋人や、妻、ひょっとしたら愛人がいるんだろう。
もしかしたら特定の人はいなくて、単純に少年みたいに好きな人がいるってだけかもしれないけど。
そこには、確かに心がある。
そこには、愛があるんでしょう?

お金なんて、もう、いらないのよ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索