羽水。

2003年8月15日
その人を、弱いと思ったことはない。
凛とした眼差しと、誰にも臆することのない言葉。
自分の信じた道を歩くために、必死で道を探す姿は、殉教者のような美しさがあった。

けれど。
その人を、強いと思ったこともない。
射抜くような眼差しの裏に隠された、小さな不安の影。
躓き、転び、道に迷う。
自らの手と足で一人立ち上がり、よろけながらもただただ進もうとする姿。

守りたいなどと言ったら、怒られるだろう。
ただ、側に居られる限り、支えたいと思う。

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