翼 その二

2003年12月3日
君に翼を与えよう
果てしない空を目指し時空の彼方まで行ける翼を

君に翼を与えよう
風を切り森を抜け目にもとまらぬ速さで飛べる翼を

君に翼を与えよう
雪の日も雨の日も誰にも負けることなく羽ばたける翼を

君に翼を与えよう
血を流し羽が散ってもそれでも飛べる悲しい翼を

君に翼を与えよう
遠い世界を見つけられるたった一対の大事な翼を

君に翼を与えよう
大地から離れ孤独に震えている小さな翼を

君に翼を与えよう
痛みさえ麻痺するほどの魅惑的なまでの翼を

君に翼を与えよう
僕の両腕を与えよう

さぁ飛んで行ってしまえばいい
それでもどうか笑っていて

+ + + +

飛び立つ君に別れは告げない
何故なら別れは永遠だから

旅立つ君に言葉はいらない
何故なら別れは一瞬だから

死に行く君に涙は捧げない
代わりにいつかの再会を誓う

どうか、殺して
そうすれば楽になれるのに

けれどだけどどうしても
君の手を汚すことが嫌で仕方がない

けれどだけどどうしたって
君以外の誰かに殺されることは我慢がならない

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索