その人は身勝手な人だった。
好きだと囁いて、結婚しようと指切りをした。それなのに、いつも旅ばかりしていて、滅多に帰ってきてはくれない。
たまに帰ってくると、いつもお土産をくれる。だけど、そんなものが欲しい訳じゃない。土産なんかなくて構わない。だからそんな物で釣るような真似をしないで欲しい。悲しくなるから。
結局、身勝手な男に振り回され、結婚はまだまだできそうにない。実の妹にまで先を越され、両親からは跡取りを心配される始末だ。
後悔をしていないと答えると嘘になる。自分でもどうかしてる。あの幼すぎる口約束に縋っているなんて。
けれど、今でも彼は変わらない。守られた約束は少ないけれど、絶対と言い交わした約束はすべて守られた。
だからもう少しだけ、信じていたいのだ。
好きだと囁いて、結婚しようと指切りをした。それなのに、いつも旅ばかりしていて、滅多に帰ってきてはくれない。
たまに帰ってくると、いつもお土産をくれる。だけど、そんなものが欲しい訳じゃない。土産なんかなくて構わない。だからそんな物で釣るような真似をしないで欲しい。悲しくなるから。
結局、身勝手な男に振り回され、結婚はまだまだできそうにない。実の妹にまで先を越され、両親からは跡取りを心配される始末だ。
後悔をしていないと答えると嘘になる。自分でもどうかしてる。あの幼すぎる口約束に縋っているなんて。
けれど、今でも彼は変わらない。守られた約束は少ないけれど、絶対と言い交わした約束はすべて守られた。
だからもう少しだけ、信じていたいのだ。
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