海を見つめるその背中は、いつだって寂しげで、私は兄にかける言葉を、見つけることができなかった。
二、三分後、兄が私に気づいて、帰ろうかと言ってくる。いつものこと。いつもの繰り返し。
彼は知っている。私が声をかけられず、たむろしていることを。
彼は知っている。私が一人じゃ家に帰れないことを。
私は知らない。兄が、海を見ている理由を。
二、三分後、兄が私に気づいて、帰ろうかと言ってくる。いつものこと。いつもの繰り返し。
彼は知っている。私が声をかけられず、たむろしていることを。
彼は知っている。私が一人じゃ家に帰れないことを。
私は知らない。兄が、海を見ている理由を。
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