『ゆるやかに』

2004年4月19日
 彼女はゆっくりと振り返り、小さく首を傾げた。何を言われたのか判らない、とでも言うように。
 それから、またゆっくりと頷き、微かに唇を開き、閉じた。何を言えば良いのか判らず、悩んでいるかのように。

 そうして、静かに笑った。
「大丈夫。私は強いから。大丈夫、何があっても」

 それはただの強がりだと、言えないまま、ゆったりと時間は流れていった。

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