覚えていない夢の欠片をもてあます朝は、いつだって不快でしかない。
白い薄皮の向こう側の記憶が、何かを急かして、脅して、叫んで、訴えているのが判るから。
折角、見ないふりをしているのに。
折角、気づかないふりをしているのに。
心の奥底に沈めた思いを、引きずり出さないで欲しい。
だって、それはもう、どこにしまったのかもわからなくて、見つけることもできなくて、掬い上げることもできないのだから。
思い出させないで。
知らしめないで。
甘い夢だけ、見させて。
白い薄皮の向こう側の記憶が、何かを急かして、脅して、叫んで、訴えているのが判るから。
折角、見ないふりをしているのに。
折角、気づかないふりをしているのに。
心の奥底に沈めた思いを、引きずり出さないで欲しい。
だって、それはもう、どこにしまったのかもわからなくて、見つけることもできなくて、掬い上げることもできないのだから。
思い出させないで。
知らしめないで。
甘い夢だけ、見させて。
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