『憂鬱』

2004年8月6日
 彼の優しさはとても好きで、大好きで、いつまでだって触れていたいけど。
 多分、ずっと触れていたら気が狂ってしまう。

 胃の中の物を吐き出しているときに、背中をさすられたりでもしたら、もうお終い。
 見開いた目を閉じることもできずに、ただただ、腐った息を振りまいて喘ぐことしかできやしない。

 だから彼の優しさとは、一緒に生きられない。
 ずっと一緒にいたら、私の心か私の身体か、どちらかが空を飛んでしまう気がするから。

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