『決別』

2004年8月21日
 冷えていく体温を手の中に握りしめると、細い指先が静かに身じろぎし、溜息を履いたような気がした。

 緩やかに、なだらかに、下っていく愛しい人。

 その体温は水にも似ていて。
 彼は唇を噛みしめた。

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