『寒さ』

2004年11月18日
 震えが止まらないのは、寒いから。
 寒さを感じているのが、ココロなのかカラダなのかは、わからないけれど。

 白い息が唇から漏れると同時に、言葉が胸から消え去った。
 そして空っぽの感情だけが取り残され、孤独に震えながら、どこかに小さく傷跡をつけていく。甘く口づけるかのように。
 そのちくちくとした痛みは、寒さで麻痺したおかげで感じないから、別に構わないのだけれど。
 震えだけが止まらない。

 貴方を失って、一度目の冬のこと。

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