『いつまでも』

2004年3月22日
貴方と二人で歩いたあぜ道は
今はコンクリで固められ
僅かな隙間を縫って生きようとするタンポポだけが
ひっそりと生きています

貴方と二人で叫んだ屋上は
今はあっさりと取り壊され
広い空き地になって時々現れる野良猫たちが
ひっそりと暮らしています

タンポポの綿毛が散って
野良猫の子供が大きくなって
それでもやっぱり死んでしまって

貴方もいなくなってしまったら
わたしはどうしたらいいんでしょう

あの思い出はあまりに鮮やかで
溌剌とした笑顔と声と眩しすぎる涙で溢れて
鈍く霞んでしまったわたしの記憶を
ちくちくと刺激します

永遠はどこにもありません
けれどそれでも
それでもそれでも

あの一瞬が
脳裏に焼き付いて離れてくれないのです

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