守る。全てから。
だから閉じこめる。小さな部屋に。
そして触れさせない。他の誰にも。
許さない。簒奪者を。
近寄せない。躊躇わず。
もういない。永遠に。
行かせない。何処へも。
わからない。何故なの。
止められない。どうしても。
ならば奪うまで。
全てを。
だから閉じこめる。小さな部屋に。
そして触れさせない。他の誰にも。
許さない。簒奪者を。
近寄せない。躊躇わず。
もういない。永遠に。
行かせない。何処へも。
わからない。何故なの。
止められない。どうしても。
ならば奪うまで。
全てを。
永遠の欠片を積み重ねて
祈った
白い指が描いたのは未来の地図
明日の居場所を探して
なぞったゆるい坂道
一瞬の欠片を積み重ねて
願った
君と僕の間にあるはずのない
果てしない世界への扉
それは白い砂のように
この肌の下に潜む
まばゆい真実を探して
太陽へ叫んだ
遠い日の歌
祈った
白い指が描いたのは未来の地図
明日の居場所を探して
なぞったゆるい坂道
一瞬の欠片を積み重ねて
願った
君と僕の間にあるはずのない
果てしない世界への扉
それは白い砂のように
この肌の下に潜む
まばゆい真実を探して
太陽へ叫んだ
遠い日の歌
広い世界へ
碧い海と白い雲
萌える大地と瞬く星
小さな私へ
怯える腕と小さな掌
走れない足と後ろ髪
不機嫌なあなたへ
賢い眼差しと長い指先
鋭い知識と小さな後悔
広い世界へ
わたしとあなた
あなたとわたし
あなたの全てとわたしの総て
知らなかった形と知ってしまった色
涙なんて綺麗じゃなくて構わないから
この世界で明日私は泣くのでしょう。
碧い海と白い雲
萌える大地と瞬く星
小さな私へ
怯える腕と小さな掌
走れない足と後ろ髪
不機嫌なあなたへ
賢い眼差しと長い指先
鋭い知識と小さな後悔
広い世界へ
わたしとあなた
あなたとわたし
あなたの全てとわたしの総て
知らなかった形と知ってしまった色
涙なんて綺麗じゃなくて構わないから
この世界で明日私は泣くのでしょう。
今は亡き君へ
美しい世界から飛び立った君が
今いる世界は美しいのだろうか。
どうかどうか
君が泣いていないように
祈っているのは
そうでもしないと僕が泣いてしまうから
美しい世界から飛び立った君が
今いる世界は美しいのだろうか。
どうかどうか
君が泣いていないように
祈っているのは
そうでもしないと僕が泣いてしまうから
揺らぐ景色の向こう側
青い鳥が囁いた
白い水面の裏側で
銀の魚が飛び跳ねた
霧に隠れた世界では
あなたが一人で歌っている
朝が来るまで
いつまでも
+ + + +
1000件突破です。
記念に何かしたかったです…。
青い鳥が囁いた
白い水面の裏側で
銀の魚が飛び跳ねた
霧に隠れた世界では
あなたが一人で歌っている
朝が来るまで
いつまでも
+ + + +
1000件突破です。
記念に何かしたかったです…。
草原を駆ける少女の
擦り切れた踵には羽根がある
草いきれと緑の刃に切り裂かれ
砂埃にまみれた若さを
それでもまだ抱きしめることさえせずに
ただ走り続けるその踵は
光の羽根を持っていた
川縁で眠る少年の
あかぎれた指先には羽根がある
冷えすぎた水と身を裂く寒さ
清廉すぎるいとけなき瞳は
それでもただ空を見上げるだけで
白い息に包まれた指先は
夢の羽根を持っていた
擦り切れた踵には羽根がある
草いきれと緑の刃に切り裂かれ
砂埃にまみれた若さを
それでもまだ抱きしめることさえせずに
ただ走り続けるその踵は
光の羽根を持っていた
川縁で眠る少年の
あかぎれた指先には羽根がある
冷えすぎた水と身を裂く寒さ
清廉すぎるいとけなき瞳は
それでもただ空を見上げるだけで
白い息に包まれた指先は
夢の羽根を持っていた
『young lover』
2004年7月27日 詩幼い二人は知っていた
あの空に終わりがないことを
幼い二人は知っていた
あの海に底があることを
幼い二人は知っていた
夢見た朝のあどけない静寂を
幼い恋人達は
ただ甘い夢に浸りながら
それでも愛を語ることしかできないことを
誰より深く知っていた。
あの空に終わりがないことを
幼い二人は知っていた
あの海に底があることを
幼い二人は知っていた
夢見た朝のあどけない静寂を
幼い恋人達は
ただ甘い夢に浸りながら
それでも愛を語ることしかできないことを
誰より深く知っていた。
渇いた喉を潤して
貴方の泉を干上がらせた
愛しい人の愛情などと
白い言葉を塗り重ねては
貪欲に貪るだけの無知
水をください
水をください
渇いた喉に一滴水を
貴方の砂漠に静かな流れを
貴方の泉を干上がらせた
愛しい人の愛情などと
白い言葉を塗り重ねては
貪欲に貪るだけの無知
水をください
水をください
渇いた喉に一滴水を
貴方の砂漠に静かな流れを
柔らかな体温は
私をそっと抱き寄せると
囀るように歌い出す
愛おしい体温は
私に哀れむ程優しい言葉を与え
羽根のように突き放す
憎々しい体温は
私の傷口の隙間に嘆きを押し込め
空へと旅立つ
私の爛れた心に
火傷の跡だけを残して
私をそっと抱き寄せると
囀るように歌い出す
愛おしい体温は
私に哀れむ程優しい言葉を与え
羽根のように突き放す
憎々しい体温は
私の傷口の隙間に嘆きを押し込め
空へと旅立つ
私の爛れた心に
火傷の跡だけを残して
貴方と二人で歩いたあぜ道は
今はコンクリで固められ
僅かな隙間を縫って生きようとするタンポポだけが
ひっそりと生きています
貴方と二人で叫んだ屋上は
今はあっさりと取り壊され
広い空き地になって時々現れる野良猫たちが
ひっそりと暮らしています
タンポポの綿毛が散って
野良猫の子供が大きくなって
それでもやっぱり死んでしまって
貴方もいなくなってしまったら
わたしはどうしたらいいんでしょう
あの思い出はあまりに鮮やかで
溌剌とした笑顔と声と眩しすぎる涙で溢れて
鈍く霞んでしまったわたしの記憶を
ちくちくと刺激します
永遠はどこにもありません
けれどそれでも
それでもそれでも
あの一瞬が
脳裏に焼き付いて離れてくれないのです
今はコンクリで固められ
僅かな隙間を縫って生きようとするタンポポだけが
ひっそりと生きています
貴方と二人で叫んだ屋上は
今はあっさりと取り壊され
広い空き地になって時々現れる野良猫たちが
ひっそりと暮らしています
タンポポの綿毛が散って
野良猫の子供が大きくなって
それでもやっぱり死んでしまって
貴方もいなくなってしまったら
わたしはどうしたらいいんでしょう
あの思い出はあまりに鮮やかで
溌剌とした笑顔と声と眩しすぎる涙で溢れて
鈍く霞んでしまったわたしの記憶を
ちくちくと刺激します
永遠はどこにもありません
けれどそれでも
それでもそれでも
あの一瞬が
脳裏に焼き付いて離れてくれないのです