I love you

2006年8月18日
 ずっと前から好きだった人に、最近やたらと親しくしてる奴がいる。彼女は誰にでもへらへらと笑顔を振りまくし、スキンシップも嫌いじゃないから避けないし、逆にふとした拍子に自然に触れてくることもある。そういう仕草が相手を勘違いさせるということには、きっと全く気がついていない。
 ちょっとしたことで感情をころころ変える姿は可愛いが、その感情を引き出しているのが自分じゃないということは、随分と苛々するのだと最近気がついた。
 彼女は素直で子どもっぽくて、単純で扱いやすくて、気まぐれなくせに、一度懐いたら安心してすり寄ってくる。猫っぽいんだか犬っぽいんだかわからないけど、本当に面倒くさい。

 それでも以前は安心していた。彼女がもし、仲の良い異性ランキングでも作ったら、それなりに上位に入れる自信はあったし、ある。二人で遊んだりすることはないが、それくらいに仲良くしていた。相当懐かれた自信もある。
 けれど、今はどうだ。年度がかわり、彼女と会う機会が随分減った。道が違えたと言ってしまえばそれまでだが、それでも気にしていなかった。会おうと思えば会えるのだからと。
 久しぶりに会った彼女は全然変わっていなかった。けれどその隣にやけに親しげな奴がいて、そのポジションがあまりに自然で愕然としてしまった。去年までそこにいたのは自分なのに。彼女は相変わらず笑顔を振りまいているから、自分はその程度だったのかと落ち込みもした。
 彼女は懐くまでがちょっと長い。少しだけ人見知りをするのだ。ちょっとでも優しくすれば懐くが、最初にそっけなくすると、しばらくは近寄ってきてくれない。だから仲良くなるまでに二、三ヶ月はかかったというのに。
 会ってから、一ヶ月ちょっとであの親しさはないだろう。
 それは単純に、何かが上手く噛み合っただけのことなのだろうけど、それでもむっとしてしまうものだ。

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